食用花ソーセージ開発 茨城・高萩の女性グループ 無添加、栄養素も豊富
大人の女性に向けた各種イベントを企画する茨城県高萩市の市民グループが、同市の農園で生産されたエディブルフラワー(食用花)を混ぜ込んだソーセージを開発した。メンバーは、調理しやすく彩りもいいソーセージを家庭で楽しんでもらうことで「ゆったりした時間をつくってもらいたい」と話す。
市民グループ「茨城オトナ女子会」(高久香里代表)が主催する食育プロジェクト「いばらきほりっく」が開発した。食用花の種まきから収穫まで子どもたちや家族が体験するイベントを、同市高萩の柴田農園で開くようになったことを機に、ソーセージ開発を始めた。
同農園は2020年から食用花の栽培を手がけ、化学農薬を使わないことや土耕栽培にこだわる。ソーセージも「無添加」にこだわり、保存料や着色料、化学調味料を使わない。
今回の製品にはマリーゴールドを入れ、オレンジ色の花が肉の中に見て取れる。眼病予防に効果的とされるルテインなどの栄養素も豊富という。今後は四季ごとに花の種類を変えたり、複数の種類を入れたりしたい考えだ。
加工業者を探す中、食用花を混ぜ込む珍しさから何社からも断られたが、食肉加工の麻生ハム(行方市)が引き受けた。同社が仕入れた県産豚を使いソーセージを製造する。
高久代表は「ソーセージは調理が簡単なので、食事に関する心と時間の負担を減らせる。子を持つママは自分を後回しにしがちだが、ママが自分の時間を持つことでほっとできる。それは家族にとっても大切なこと」と商品に込めた思いを語る。
商品は4本(150グラム)入りのソーセージ2袋のほか、華やかなワンプレートにできるよう食用花約20輪、ベビーリーフ50グラムをセットにした。同農園のネットショップで注文でき、6日から順次発送する。セットは3500円。ハーブの新芽も入れた別のセットもある。いずれも送料別。ネットショップのURLはhttps://shibatanoen.thebase.in/