創業200年に向け しょうゆ作り 安中・有田屋

上毛新聞
2022年5月15日

しょうゆ製造販売の有田屋(群馬県安中市安中、湯浅康毅社長)は、10年後の創業200周年に向けた記念事業として、同市や甘楽町産の大豆、小麦を使った天然醸造しょうゆ作りを始め、13日に「出麹(でこうじ)」と呼ばれる工程を行った。

出麹は3日間寝かせたしょうゆ麹を麹室から出し、食塩水と混ぜてもろみを作る工程。創業時からの酵母が残るという石蔵で、職人が空気を入れながら手際良く混ぜていた。

記念事業は市内の遊休農地で無農薬、自然栽培の大豆や小麦を育てて、最終的には創業時のように100%地元産の材料を使用する計画。約2年かけて熟成を進める。一部は碓氷峠の廃線跡のトンネルで約1年間、2次熟成する予定。