芽吹く命の礎に 2年ぶりヨシ焼き 渡良瀬遊水地

下野新聞
2022年3月6日

 栃木市、小山市、野木町など4市2町にまたがる渡良瀬遊水地で5日、春の風物詩「ヨシ焼き」が行われた。約1300ヘクタールのヨシ原がオレンジ色の火柱と黒煙に包まれた。

 4市2町などでつくる「渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会」が害虫駆除や湿地の環境保全などを目的に実施している。昨年は荒天で中止したため、2年ぶりとなった。

 午前8時半、遊水地の各所で一斉に火入れ。土手に並んだ見学者は、ヨシが春風にあおられ燃え上がる様子を写真に収めていた。

 同会は「例年より早く燃えた。ドローンも使い、鎮火確認もスムーズにできた」とした。新型コロナウイルス感染防止のため見学自粛を呼び掛けていたこともあり、見学者は約2千人と例年の半数程度にとどまったという。