最大2組貸し切り 密避けイチゴ狩り 茨城・下妻の農園 予約制、30分食べ放題
茨城県下妻市唐崎のイチゴ狩り農園で、ビニールハウス1棟を最大2組で貸し切る食べ放題企画が人気だ。新型コロナウイルス対策で、密を避けて楽しんでもらおうと考案された。甘い香りの果実を求めて、家族連れなどが訪れている。
農園を運営するのは農業法人「大地」(常総市本石下、吉原将成社長)。下妻農場には長さ約50メートル、幅約6メートルのハウスが40棟あり、大人の腰の高さほどの台で「とちおとめ」や「やよいひめ」など5品種を栽培する。
貸し切りは昨年1月に初めて実施。今シーズンも1月から5月中旬まで行う予定だ。吉原社長(48)は「お客さん同士が擦れ違わず安心して楽しめるように考えた。人数が限られるのでコロナ前と比べて売り上げは半分以下だが、ありがたいことに土日曜は予約が多い」と話す。
来園客は検温と手指消毒をした後、モニター映像でイチゴ狩りのポイントなどを確認しハウス内へ入る。
家族4人で訪れた取手市の会社員、浅利翔太さん(34)は「イチゴがとても大きく、もぎたてでみずみずしさが違った。(貸し切りは)すごく安心感がある」と満足した様子。長男の一本道(いっぽんみち)君(5)も「すごく甘くおいしくて楽しかった」と喜んだ。
貸し切りは予約制。食べ放題は30分間で、開始時刻は午前10時半、11時半、午後0時半の1日3回。1組の人数は14人まで。料金は大人1800円、小学生1300円、園児千円、3歳以下無料。予約は大地ホームページから。問い合わせは下妻農場(電)0296(43)9215。