新周遊バス発車オーライ 茨城・奥日立きららの里 電動、園内ゆっくり走行
茨城県日立市入四間町の観光レジャー施設「奥日立きららの里」で、新たな園内周遊バスの運行が始まった。環境に配慮して電動低速バスが採用された。従来走っていたロードトレインの故障に伴って運行停止した2018年5月以来の再開となる。運行を前に10日、試乗会が開かれ、地元・中里地区の住民などが約3キロの周遊ルートを楽しんだ。
きららの里は市が設置し、市公園協会が運営する施設。東京ドーム10個分約48ヘクタールの敷地内には日本一長い滑り台「わくわくスライダー」やふれあい牧場、20棟の宿泊施設、オートキャンプ場などが点在している。
電動低速バスは9人乗り。ゆったりと園内を見てもらうことに加え、安全確保も考慮し時速10キロ程度で走行。停留所は管理棟下のセントラル広場、きらら館・わくわくスライダー前、アスレチック遊具が並ぶやまびこ広場前の3カ所に設ける。運転手が園内のガイドも務める。
ルートは1周約3キロで、午前9時半から50分間隔で1日8回(12~3月の冬季は7回)運行。1回100円(小学生未満無料)。バス後部には車いすの乗降装置が付属する。電動低速バス購入費は2169万円。
試乗会には中里地区の住民やきららの里運営委員会のメンバーなど計20人が参加。同市下深荻町の草地綾香さん(34)は次女紗羽ちゃん(4)、長男祐冴ちゃん(1)の3人で乗車した。草地さんは「ゆっくり走るので景色を楽しめた。知らない場所もあり、また遊びに来たい」と笑顔をみせた。中里学区コミュニティ推進会の石川諒一会長は「良い乗り心地だった。多くの人が入場することを期待している」と話した。
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