出征時の軍服や千人針 【平和を考える】栃木市展示 「原爆の図」複製も
下野新聞
2021年8月17日
【栃木】戦争に関する資料を展示した「とちぎ平和展」が16日、市役所4階で始まった。戦争の恐ろしさや平和の尊さについて考える機会をつくろうと、市が毎年この時期に開催している。20日まで。
出征時に着用した飛行服や陸軍軍服、千人針などの実物資料をはじめ、戦時中の人々の写真パネルなど約40点の資料が並ぶ。
原爆投下直後の広島を描いた丸木位里(まるきいり)、俊(とし)夫妻の「原爆の図」は全15部の作品中、3作品の複製画を展示している。
水を求めてさまよう人々と遺体の山を描いた「水」は縦180センチ、横720センチの原寸大で、市民らが足を止めて見入っていた。薗部町4丁目、無職渡辺清吾(わたなべせいご)さん(76)は「苦しんで亡くなったと思うと、胸が締め付けられる」と話した。市内の6図書館でも31日まで、原爆の写真パネルなどを展示している。
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