かみね動物園にトウモロコシ2トン寄贈 つくばの農業法人 長雨で出荷できず餌に活用 

茨城新聞
2020年7月30日

長雨で品質が変化するなどして出荷できなくなった野菜を役立ててもらおうと、つくば市の農業法人ELF(エルフ、長谷川久夫社長)が、日立市宮田町5丁目の市かみね動物園(生江信孝園長)にトウモロコシ約2トンを寄贈した。

トウモロコシは、エルフが運営する農産物直売所「えるふ農園」(つくば市稲岡)に出荷する結城市の小嶋正雄さんが生産した。今年は梅雨が長引き、実の先端のひげ部分に水がたまるなどして品質に影響、出荷できなくなったという。対処に困っていた小嶋さんの相談を受け、「せっかく作ったから、動物に食べてほしい」と長谷川社長が同園に寄贈を申し出た。

この日は、長谷川社長らが約60ケースを届けた。生江園長と飼育員らがトウモロコシの状態を確認し動物に与えられると判断。早速振る舞われた。

皮付きのまま勢いよく頬張るアジアゾウの様子を見た長谷川社長は「おいしそうに食べてくれてうれしい」と話した。自身でも一口味見した生江園長は「とても甘くて、動物たちも喜ぶと思う。野菜価格が高騰しつつあったので助かる」と感謝した。

トウモロコシはゾウのほか、サイやカピバラ、サル、アライグマなどに餌として与えられるという。

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