バナナジュース ブームの兆し 県内に専門店続々
バナナジュースの専門店が、県内に続々とオープンしている。砂糖を使わず、バナナの甘みを生かした健康志向のドリンクで、チョコやクリームをトッピングして自分好みにアレンジできることも人気の理由。若者を中心に昨年大ブームとなったタピオカに続くか、注目されている。
飲食業などを手掛けるエーケーグループ(みどり市笠懸町、菊地明仁会長)は5月末、桐生市内に「ばなな王国」の第1号店を出店した。若者を狙った写真映えスポットを設置し、かわいらしい内装が特徴で、17日には前橋市に2号店の新前橋店がオープン。今夏中に県内に新たに4店舗を出店し、都内への進出も計画する。
新前橋店はフランチャイズ店だが、メニューは直営の桐生店と同じ。熟成したフィリピン・ミンダナオ島の完熟バナナ「甘熟王」と北海道産牛乳を使用。「すんげぇ~バナナジュース」(Mサイズ、450円)を中心に、チョコフレークや生クリームなどをトッピングして味わう。バナナが苦手な人のために「生いちごミルク」もある。
昼休みに立ち寄った会社員の山内美加さん(26)は「バナナが好きなので気になっていた。タピオカよりも健康的で、はやりそう」と話した。
飲食業のディケンズ(前橋市大友町、柳井恒昭社長)は昨年11月、高崎市のJR高崎駅構内に「banana stand」を出店。同店も熟成させたフィリピン産バナナを使う。トッピング素材はチョコや黒ごまのほか、マンゴー、ミントなどの季節限定もある。
オーナーの柳井圭子さん(41)は「暑い季節にひんやりしたバナナジュースを味わってほしい」と薦める。
太田市や館林市に店舗を構える「めっちゃバナナ」は、都内を含め計14店舗を展開。今月下旬に桐生市、8月上旬に伊勢崎市にも出店予定だ。
舌触りが滑らかなエクアドル産のバナナを使用。トッピング素材にはベータカロテンの豊富なケールや、ミネラルを含む竹炭などをそろえ、健康志向の人やお年寄りなど幅広い年齢層がターゲットだ。
エリアマネージャーの猿橋恒祐さん(34)は「飲めば『めっちゃバナナ』の意味が分かるはず。バナナジュースで健康な体を目指して」と話している。