地産品でコーヒー焼酎 那珂川の白相酒造 麦ベース、香り豊か
白相酒造(那珂川町小川、白相淑久(しらそうとしひさ)社長)は、コーヒー豆を原料にした新感覚の焼酎「Tochiakane COFFEE SHOCHU」を発売した。「コーヒーを原料にしたリキュールはあるが、焼酎はあまりない」(白相社長)という。
同社は、清酒「松の井」「栃茜(とちあかね)」「とちあかね」のほか、芋、麦、ソバ、米、山椒(さんしょう)、栗、カストリ(清酒を原料にして蒸留)など10種約50アイテムの焼酎を製造販売している。
焼酎は地元の原料にこだわり、えりすぐった酵母、もろみの温度管理など独自のノウハウで造り、「他にはないもの、希少性があり、消費者の目にとどまるもの」(白相社長)を目指してきた。
コーヒー焼酎は、那珂川町大山田下郷の製材工場で材木乾燥ボイラーの余熱を活用してコーヒー150本が栽培されていることに着目した。手掛けているのは、町地域資源活用協同組合員の鈴木材木店(小川)。
今回の商品はコーヒーショップの豆を使ったが、白相社長は「年内には全て那珂川町産を原料に造る」と話す。
コーヒー焼酎の原料は、県産二条大麦をベースにコーヒー豆、米こうじ。白相社長は「コーヒーの芳醇(ほうじゅん)な香りと、口に含むと柔らかく、甘みがある」と説明する。容量600ミリリットル。アルコール度数25度。希望小売価格は1500円程度。
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