「ほしいも神社」起工式 11月完成、直売所も検討 ひたちなか
生産量日本一を誇る茨城県の干し芋の産地、ひたちなか市阿字ケ浦町の堀出神社で計画が進められていた「ほしいも神社」の起工式が26日あった。敷地内に11月23日に完成し、いよいよ干し芋をイメージした「黄金の神社」がお目見えする予定で、関係者は待ち遠しい様子だ。
干し芋生産が盛んな地域にある堀出神社の由来は水戸藩2代藩主・徳川光圀までさかのぼる。光圀が現地で古墳を掘った際にご神体となる鏡が出土したことから、光圀が「掘って出た」神社として名付けられたとされる。
阿字ケ浦地区には干し芋を広めた小池吉兵衛もおり、同神社には銅像がある。芋を「掘り出す」にも掛けて、干し芋に縁深いとされる。
数年前から、ひたちなか商工会議所や干し芋の関係者、住民らで建設委員会をつくって「ほしいも神社」の設置に向けて協議してきた。
ほしいも神社は干し芋の色に似せて、黄金色になる。建設費用は全額寄付で賄われる。また敷地内には干し芋の直売所もつくったり、干し芋の販売マップも検討している。また、ほしいも神社では春と秋の年2回、イベントも開き、地域一帯で特産地をアピールしたい考えだ。
起工式には関係者約40人が出席し、工事の安全を祈願した。堀出神社の宮本正詞宮司(67)は「機運も高まっており、干し芋を食べる人と作る人が一緒になって、茨城を盛り上げていきたい」と話した。
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