《上州食三昧》夏スイーツ(上)かき氷 味も見た目も充実 パイン、イチゴ、バラ…

上毛新聞
2019年8月11日

 口にすれば暑さが吹き飛ぶ夏スイーツの定番「かき氷」。若者の間では、写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿したくなるような「インスタ映え」も大事だとか。味にも見た目にもこだわるかき氷を紹介する。

 虎屋本店(藤岡市藤岡)の店舗2階にある「虎屋Cafe.」は、「口どけふわっと 和菓子店のかき氷」がキャッチフレーズ。ふんわり盛った氷のボリューム感と和菓子店の製法で手作りした蜜が特徴だ。

 1番人気の「十五代目苺(いちご)みるく」(756円)には、藤岡産イチゴ「やよいひめ」の甘い蜜が。京都・宇治の抹茶で作った蜜をかけた「四代目宇治金時」(756円)に北海道産の粒あんを載せれば、落ち着いた甘さが加わる。ピーク時は40席が満席になり、店の外には60人以上の行列もできる。社長の小林秀行さん(36)は「和菓子屋ならではの味を楽しんで」と勧める。

 マンゴー、モンブラン、ティラミス―。栃木・日光の天然氷を使用し、SNS映えするかき氷を提供する日光天然氷氷点屋(みどり市大間々町大間々)には、県外からも客が訪れる。

 半分に切ったパイナップルを器に、南国気分を味わえる「プレミアムパイン」(千円)がおすすめ。甘酸っぱいパイナップルと軽い食感の氷、生クリームがマッチする。オーナーの岡部修司さん(67)は「飽きずに来てもらえる店にしたい」と話す。けやきウォーク前橋(前橋市文京町)にも移動販売車で出店。営業は9月まで。

 生花店の軒先に下がる「氷」の旗―。花暦氷本舗(高崎市剣崎町)は、約30年続く生花店内でかき氷を提供。夏は花が売れなくなることから始めたが、店長の外所亨さん(45)は「花を買う客層とは違う、若い人が来てくれるようになった」と話す。

 榛名フルーツ街道の農園から取り寄せた果物を使い、妻の弘子さん(46)が手作りするシロップは優しい味わい。ペースト状のカボチャプリンとキャラメルソースをかけた「かぼちゃプリン」(700円)は、「インスタ映えする」と大人気になった。生花店ならではのオーガニックローズを使ったバラのかき氷(1200円)も間もなく登場。インスタでチェックを。