まち照らす柔らかな光 栃木 巴波川で「行灯まつり」
下野新聞
2019年6月3日
【栃木】市中心部を流れる巴波(うずま)川沿いで1日夜、「うずま川行灯(あんどん)まつり」の点灯式が行われ、133基のあんどんが蔵の街を柔らかな光で照らした。
市民団体「小江戸とちぎ会」が主催で、6回目を迎えた。開運橋から幸来橋を経て、うずま公園まで約700メートルの両岸を照らす。あんどんの絵は市出身の切り絵作家、故川島雅舟(かわしまがしゅう)さんの作品。平安時代の高僧円仁(えんにん)や蔵、山車などが描かれている。
点灯式で川島さんの娘で染色家の加藤千代(かとうちよ)さんらが点灯ボタンを押すと、幻想的な光がともった。その後、川沿いに並んだ栃木中央小の児童が手に持った花火の着火リレーを披露。川には遊覧船が浮かび、初夏の夜を彩った。
同会世話人の森田裕男(もりたやすお)さん(56)は「川沿いを散歩して、小江戸の情緒を味わってほしい」と来訪を呼び掛けた。8月31日まで。