桜川・伝承館 猪絵旗指物のレプリカ公開

茨城新聞
2019年1月31日

桜川市の真壁伝承館歴史資料館で、戦国時代に真壁氏が戦場で使っていた猪絵旗指物(いのししえはたさしもの)のレプリカを展示している。劣化を防ぐため非公開としていたが、今年の干支(えと)にちなみ、外部からの問い合わせが増えており、公開に乗り出した。

旗指物は戦陣で武将の所属や任務を示す旗。白絹で、縦1・46メートル、横1・8メートル。イノシシが墨で描かれ、目は赤と金、耳・鼻・口は赤で着色されている。武士の守り本尊である摩利支天がイノシシに乗るとされており、意匠化したものと考えられている。

実物は真壁家34代当主から1995年に同市に寄贈された。今回、展示しているレプリカは98年度に、ほぼ実物通りに複製されたものだ。展示は通年を予定している。

同市教育委員会生涯学習課の越田真太郎主幹は「亥(い)年をきっかけに、桜川市の歴史や史料に興味を持ってもらえたら」と話している。同資料館は入場無料。同課(電)0296(20)6300

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