手触れずタイさばく ひたちなか・酒列磯前神社

茨城新聞
2017年8月26日

ひたちなか市磯崎町の酒列磯前(さかつらいそさき)神社(海後宗郷宮司)で25日、例大祭が開かれ、神事の後に「包丁式」が奉納された。

包丁式は右手に包丁刀、左手にまな箸を持ち、手を触れずに食材をさばく儀式。この日は「宝船(ほうせん)の鯛(たい)」という式題が披露され、神事に出席した氏子ら関係者が見守る中、四條真流県支部師範の大森憲哲さんが巧みな包丁さばきでまな板の上のタイを切り分けた。

大森さんは「包丁式は平安時代から続く伝統儀式。同じ時代に創建されたこの神社に奉納できてうれしい」と話した。

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