迫力の荒行「火渡り」 那須塩原金乗院
下野新聞
2017年6月29日
燃え盛る炎に一年の無病息災を祈る恒例の「火まつり」が28日、那須塩原市沼野田和の那須波切不動尊金乗院(こんじょういん)で開かれた。
今年で30年目。長浜大法(ながはまだいほう)住職(60)や全国各地から集った修験者ら16人が弓や剣などで清めの儀式を行い、高さ2・5メートルほどの護摩壇に点火。読経が響き渡る中、激しい炎が上がり、境内は煙に包まれた。
荒行の「湯加持」では、長浜住職が熱した釜の湯をササで自身の体に振りかけた後、釜に入り経を唱えると、大勢の参拝者から拍手が湧き起こった。「火渡り」では、護摩檀の火の中を素足で渡った。参拝者らも次々と燃え跡を歩き、厄よけや家内安全などを祈願した。
同市方京3丁目、主婦安達栄理子(あだちえりこ)さん(37)は「荒行は迫力があった。独特な雰囲気や住職の気迫に圧倒された」と話していた。
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