栃木・大田原にチーズ直売店オープン 職人夫婦が作るチーズ、ソフトクリームを販売
酪農とチーズ製造販売のデーリィーファーム富士山(栃木県大田原市小滝、高橋雄幸社長)は小売事業に乗り出した。15日、直売所「CS(チーズステーション)」を大田原市中田原にオープン。国内外で高い評価を受けている高橋社長らのチーズ製造技術を強みに、地元の生乳にこだわったチーズを販売し、持続的な酪農経営を目指す。
同社は、那須町のチーズ工房でチーズを製造していた高橋社長と妻ゆかり氏が2022年6月に設立。夫妻は優秀なチーズ職人に与えられるフランスの国際的な称号「ギャルド・エ・ジュレ」を持つ。「チーズ作りのプロ」(高橋社長)として、放牧育成による生乳のチーズを作ろうと会社を立ち上げた。
昨年から大田原市小滝の農地約7.4ヘクタールで、乳牛とヤギの放牧の準備を進めている。県酪農協同組合県北支所だった建物を改装し、チーズを製造・販売する拠点を開設した。
CSは拠点の一角に設けた。当面は地元酪農家の生乳を使い、商品を製造する。提供するのは、フレッシュタイプのチーズ2種やソフトクリーム、フランス郷土料理のチーズを加えたマッシュポテト「アリゴ」。今後、チーズに合う地元の野菜などの販売や、イベント開催も予定している。
高橋社長は「餌によってミルクの味が変わる。牛やヤギに地元の牧草を食べさせ、大田原ならではのチーズとして差異化を図りたい」と話す。4月から乳牛3頭を放牧するといい、地元酒蔵の酒かすを餌に使うことも計画中。地酒を使ったチーズなど、地域の特性を生かした商品開発も進める。
営業時間は午前10時半~午後4時半。木、金曜定休。
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