「食べる果実酒」人気 キウイやマンゴー 茨城・牛久の酒店
茨城県牛久市女化町の酒店「松蔵屋」が自社工場で製造する果実酒が人気を集めている。濃厚で果実の味わいを残した「食べる果実酒」と評判で、埼玉や千葉など県外からも客が訪れる。取締役の石田英雄さん(58)は「新しい客層を掘り起こした」と自信を見せる。
同店が販売する果実酒「くまんばち」シリーズは、キウイやマンゴー、梅など11種類。着色料や保存料を極力控え、甘みや酸み、渋みなど、それぞれの果物の特長を生かし、果肉の食感や香りを追求。アルコール分は5~10%。ロックやお湯割りのほか牛乳、ヨーグルトで割っても楽しめるという。
2021年に果物の産地と品種を限定した「UMA果実のお酒シリーズ」を始めた。これまでに山形県天童市産の「ラ・フランス」、栃木県高根沢町産の「とちおとめ」、福島県須賀川市産の「和梨」「あかつき」など10種類以上を販売している。
海外進出にも積極的で、23年は日本貿易振興機構(ジェトロ)が台湾で開いた見本市「フード・タイペイ」に参加。4日間で約800人が同社のブースを訪れたという。石田さんの長男で代表取締役社長、晃大さん(33)は会場の熱狂を振り返り「果物の味がしっかり残っていると評価された」と手応えを語り、石田社長は「まずは味見してほしい」とPRする。問い合わせは同店(電)029(872)0043。