ザクザク、トロッ… 群馬・磯部温泉の銘菓「磯部せんべい」で唐揚げ! 磯部小の給食に登場

上毛新聞
2024年2月24日

温泉マークの発祥地とされる磯部温泉(群馬県安中市)の銘菓「磯部せんべい」を鳥肉の唐揚げの衣に使った学校給食のメニューが誕生した。温泉マークの日(2月22日)に合わせ、地元の磯部小で振る舞われ、児童162人がほんのりと甘く、ザクザクとした食感を楽しんだ。

新メニューは「クリスピーいそせんチキン」。製造の際に割れてしまった磯部せんべいをさらに細かく砕いてパン粉と混ぜ、ショウガやしょうゆ、塩こしょうで下味を付けた鶏もも肉に付けて揚げた。同小の栄養士、美濃部恵梨さん(37)が地元ならではの食材を使い、地域を盛り上げようと考案した。

磯部せんべいの有効活用やPRにつながる取り組みに、磯部温泉のマスコットキャラクター「いそせん君」も大喜び。給食の時間に駆け付けて校内を盛り上げ、児童と共に記念撮影した。

チキンを味わった桜井作重さん(6年)は「かんだ瞬間に肉汁が出て、カリカリの衣と一緒になり、トロッとして口溶けが良かった」と笑顔を見せた。戸澗さつきさん(同)は「ふるさとの名物が唐揚げでも味わえてうれしい。磯部せんべいをより身近に感じた」と新たな味わい方を知り、地元への愛着を深めていた。

市教育委員会によると、学校給食に磯部せんべいを取り入れたメニューの開発は初めて。この日はチキンと一緒に、市の特産である秋間梅林のウメを使ったサラダも添えられた。