卒業記念に着物で世界遺産富岡製糸場散策を　「レトロマンスフォトツアー」販売　群馬・富岡市観光協会

少人数制フォトツアーの商品化を進めていた群馬県の富岡市観光協会（武井哲郎会長）は、日帰りの「富岡レトロマンス　フォトツアー」の販売を始めた。着物姿で世界文化遺産の富岡製糸場や周辺市街地を散策し、市内名所でカメラマンによる撮影もある。完全予約制で、卒業旅行など若者世代を中心に利用を見込む。

あさや呉服店（同市富岡）で着付けをし、貫前神社と市社会教育館（ともに同市一ノ宮）でカメラマンが撮影。その後は製糸場に移動し、場内や周辺市街地を自由散策して終了時刻までに呉服店に戻る。呉服店から製糸場までの施設間移動はタクシーを使う。

参加2～3人が対象（4人以上は要相談）。日程は午前10時～午後4時半で、希望日の12日前までに予約する。1人1万7600円。着物一式のレンタルと着付け代、製糸場入場券、タクシー代、撮影料が料金に含まれる。別途3千円で同市出身のろうけつ染め作家、大竹夏紀さんがアップサイクル（付加価値を付けて再活用）した着物のレンタルもできる。

同協会は昨年12月、販売に先立ってモニターツアーを実施した。神社と教育館は「和装が映える」と好評だった一方、「カメラマンに常時撮影されていると疲れる」という意見もあり、撮影場所を2カ所に絞って自由行動の時間を設けた。

ツアーは月、水曜、祝日と年末年始を除いて実施する。ウェブサイト（https://tomioka-tasuki.jp/experience/phototour/）から申し込む。問い合わせは同協会（☎0274-62-6001）へ。