栃木県内2カ所に高級宿泊施設オープン 「注目の集まる施設に」東武鉄道などが2024年秋に
東武鉄道(東京都墨田区)と総合旅行業の東武トップツアーズ(東京都墨田区)、リゾート関連事業のにしがき(京都府京丹後市)は9日、栃木県日光市にプライベートドッグランを供えた高級グランピング施設、那須町には別荘型の高級宿泊施設を開設すると発表した。
いずれも2024年秋のオープン予定。地域の特徴に合わせた特色ある宿泊施設を整備し、誘客拡大を図る。今後、インバウンド(訪日客)も取り込んでいきたい考え。
グランピング施設はテントなどを用意しなくてもキャンプ体験ができ、新型コロナウイルス禍に伴い人気が高まっている。
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東武鉄道と、沿線などで旅行商品の展開を進める東武トップツアーズは、関西圏を中心に約300のグランピング施設を運営するにしがきと連携し、施設の整備・運営に乗り出した。
東武鉄道によると、日光市はグランピング施設の利用者が多く需要があるとして、グランピング施設(6室)の整備を決めた。差異化を図るため、高級施設にして、各部屋に「関東最大級」(にしがき)のプライベートドッグランを設ける。
にしがきが山梨県などで運営するドッグラン併設のグランピング施設は、関東圏の愛犬家の利用が多いという。同様の施設は関東ではまだ珍しいとして、ニーズの取り込みを狙う。
一方、那須町は別荘が多いことなどから、別荘のように宿泊できるVILLA(ヴィラ)施設を整備する。全6室それぞれにプライベート温泉を用意するなど豪華さを演出し、地元食材を使った食事を提供する。
両施設とも東武鉄道の保有地に建設するが、具体的な場所は非公表。東武トップツアーズの担当者は「注目が集まる施設にしたい」、東武鉄道は「沿線地域を盛り上げ、発展に寄与していく」としている。
施設の整備・運営に当たり、3社は合同会社「TN Resorts(ティーエヌ リゾーツ)」(日光市小百)を今月1日に設立した。資本金は1000万円。にしがきが70%、東武鉄道と東武トップツアーズが各15%出資する。