魅力度は低いけど、県の形に対する愛情はどこよりも深い? 各都道府県をかたどったピンバッジ、群馬県版がダントツ人気 栃木県版も3位

上毛新聞
2023年11月12日

地図大手ゼンリン(北九州市)が各都道府県をかたどった「47都道府県ピンバッジ」を販売しているのをご存じだろうか。そこで爆発的な人気を誇るのが「群馬県」。魅力度ランキングでは常に下位を争う群馬県だが、「鶴舞う形」で親しまれている県の形に対する愛情は、他のどの都道府県よりも深いらしい。

「鶴舞う形」に魅せられた上毛新聞の社員も入荷待ちを経てやっとゲットした群馬県版(ゴールド)

10月28日の群馬県民の日に合わせ、ゼンリンが短文投稿サイトのX(旧ツイッター)の公式アカウントで公表したピンバッジの売れ行きによると、群馬県版はダントツの1位。都道府県別の売れ行きと全国平均を比較した「販売指数」は「7.2」を記録した。全国平均1.0から見て、どれだけ人気なのか、〝愛県心〟に長けているかが分かる。

都道府県ピンバッジは今年3月に発売。金、銀の2色展開で、市区町村の境が細かく刻印された精巧なつくりでヒットした。同社のオンラインストア「マップデザインギャラリー」では群馬県版が最も早く、わずか3日で完売。その後は再販と売り切れが繰り返されたことなども話題を呼んだ。

ちなみに、群馬県版に続いて指数が高かったのが佐賀県版、次いで栃木県版。魅力度ランキングでトップの座に君臨する北海道や2位の京都府、最も人口の多い首都・東京都、西の雄・大阪府などがベスト10にも入っていないというから、何とも不思議だ。

ゼンリンは10月20日、都道府県の形を名産品や名所などからイメージした色で表現した新商品「街まち 47パレット カラーピンズ」も発売。群馬県版はコンニャクイモをイメージしたグレーと赤紫で、栃木は特産のイチゴをイメージした赤や緑、茨城はネモフィラから取った青や緑で表現している。イメージしたのはコンニャクイモだが、グレーと赤紫の配色が絶妙で、お察しの通り、群馬県版はオンラインストアで即日完売した。栃木、茨城両県版のカラーピンズも発売から10日以内で売り切れたという。

現在、ピンバッジは金、銀ともに群馬県版は入荷待ち、カラーピンズに関しては、茨城と群馬県版は入荷待ちだが、栃木版は購入可能という。購入はこちらから。