<栃木・県央グルメ>喫茶フリスコ(宇都宮)喫茶店のナポリタン まちなかで出合える“昭和の味”

下野新聞
2023年11月11日

「ジュー」。香ばしい音とともにケチャップの香りが漂い、食欲をそそられる。

宇都宮市陽東1丁目から移転し、9月末にオープンした喫茶店。店の雰囲気やメニューは“昭和”を感じさせる。

看板メニューは「喫茶店のナポリタン」(850円)。銀皿にたっぷり盛られた麺を口に運ぶ。酸味を含んだ匂いとは裏腹に、まろやかな甘みが口いっぱいに広がった。ゆでてから冷蔵庫で一晩寝かせている麺は、もちもち。食感が楽しめるだけでなく、ケチャップのうまみを引き立てる。

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「ナポリタンの酸味が苦手だった」とオーナーシェフの高橋康予さん(52)。さいたま市内の商店街で生まれ育ち、小さい頃から街なかの喫茶店やデパートのレストランが大好きだったという。

幼少期の記憶を元にレシピを工夫し、夫崇広さん(50)、長男耀馬さん(19)と店を切り盛りする。近年のレトロブームにあやかり「クリームソーダ」(500円)と自家製プリン(450円)も所望。平成生まれの記者にとっては、ノスタルジックだけど新しい。世代を超えて愛される文化が、ここにあった。

■メモ 栃木県宇都宮市泉町3の6▽営業時間 午前11時半~午後7時半(日曜、祝日は午前10時半~午後3時半)▽定休日 月曜(火曜は不定休)▽(問)028・306・1155。店舗インスタグラムはこちら

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