鬼の面めがけ矢 子どもたち、悪霊払う 小山・白鳥八幡宮 古式例祭

下野新聞
2017年2月8日

 【小山】白鳥の白鳥八幡宮(はちまんぐう)で7日、古式例祭が行われ、子どもたちが鬼の面に矢を放って悪霊を追い払う伝統行事を行った。

 同祭は白鳥地区内六つの組が毎年交代で行う頭屋(とうや)制の名残を伝える祭りで、約450年続いているといわれ、市無形民俗文化財に指定されている。「日の出祭り」とも呼ばれ、日の出を合図に赤飯などの供物を持った行列が八幡宮へ向かっていた。

 太鼓の音が響く中、地元自治会長らが供物を持って八幡宮まで行列。神事に続いて、鳥居にくくり付けられた鬼の面を的に、境内のウツギの木で作った弓を用いて竹の矢を放つ伝統行事「鬼面射弓(きめんしゃきゅう)」を行った。

 八幡宮には「ふるさと学習」の一環で、地元の祭りを調べようと下生井小3年の児童6人も訪れた。伝統行事に挑戦し、全員が鬼の面に矢を放った。武井亜紀斗(たけいあきと)君(9)は「(弓を射るのは)難しかったけど楽しかった。鬼の頭に当てられた」と喜んでいた。

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