名刀「山姥切国広」取得へ熱い支援 栃木・足利市のCFが出足順調 1口100万円の募集枠も埋まる

下野新聞
2023年9月13日

安土桃山時代の刀工・堀川国広が鍛えた国重要文化財の名刀「山姥切国広」の取得に向けた栃木県足利市のクラウドファンディング(CF)の寄付額が開始からの10日間で約7280万円に達したことが12日までに、市への取材で分かった。支援者は約1800人に上る。早々に目標額1億円の7割を達成し、順調な出足となった。

市は市の外郭団体である市民文化財団と共に、所有者から3億円で購入しようと「縷縷(るる)プロジェクト」を立ち上げた。同財団が2億円を拠出し、1億円は市がCFやふるさと納税で募る。

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CF(返礼品あり)は5千~100万円の6種類の寄付額を設定し、専用サイト「READYFOR」で受け付けている。初日の1日は約950人の支援者から、目標額の半分に当たる計約5千万円の寄付があり、10日までに計約7280万円に達した。

100口限定の10万円は、開始15分ほどで予定数が終了。30口限定の100万円も5日までに募集枠が埋まるなど好調だ。

市地域創生課の担当者は「7千万円もの大きな額を支援いただけているのはありがたい」と感謝している。1億円を超えた場合、刀の維持管理費用や保存環境の整備に充てるという。

CFの受け付けは10月31日まで。

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