鎮座30周年記念し式典 茨城・笠間の常陸国出雲大社

茨城新聞
2023年5月29日

常陸国出雲大社(茨城県笠間市福原)で、春季大祭を兼ねた鎮座30周年を記念する「奉祝大祭」と式典が21日、開かれた。記念事業として新築した社務所が披露され、氏子をはじめ、地元市長や国会議員、建設に携わった業者の代表ら約230人が参列した。

同社は、出雲大社教傘下の教会として1951年から活動を開始し、82年に栃木県内に進出。90年に「出雲大社常陸教会」と改名、2014年に宗教法人として独立した。現在地に本殿・拝殿を造営したのは1992年で、昨年が丸30周年に当たっていた。

式典では、高橋正宣宮司が、鎮座地を現在の場所に定めたのには「大きなひらめきがあった」と説明。来賓の山口伸樹市長は、今や同大社が「市にとって観光や産業などの面で重要な位置付けにある」と祝辞を述べた。

新社務所は、鉄骨2階、延べ床面積約996平方メートル。1階には主に祈禱(きとう)受付窓口や待合室、2階は儀式殿や控室を配置した。1階にはホールもあり、イベントやアート作品の展示などに使う。屋根は一部、亀の形を取り入れた。

式典後、社務所の入り口前で和太鼓の演奏があったほか、屋内のホールでは、神やヘビをモチーフにしたダイナミックな作風の絵画の展示がなされ、それとコラボする格好で、津軽三味線の演奏が披露された。