群馬・桐生八木節まつりが完全復活!4年ぶり開催に「元気を取り戻す」

上毛新聞
2023年6月12日

新型コロナウイルス禍で中止や一部実施が続いた「桐生八木節まつり」について、群馬県桐生市は、8月4~6日に4年ぶりに全面開催されると発表した。中心街に大勢の踊り手と観衆が集まる八木節おどりが復活する見通しで、夏の織都に熱気が戻ってきそうだ。

まつりは2020年に中止され、21、22年には桐生祇園祭の神事など一部の行事しか実施できなかった。

桐生商工会議所や市などでつくる主催団体の桐生八木節まつり協賛会(会長・籾山和久商工会議所会頭)は3月以降、関係団体に開催協力の依頼文を送るなど準備を進めてきた。協賛会内で協議し、新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に引き下げられたことなどから通常規模で開催することを決めた。

実施内容は7月に開く主催団体代表者会議で正式決定する。例年は八木節おどりをはじめ、祇園祭、ジャンボパレード、全日本八木節競演大会、ダンス八木節などが行われ、3日間で50万人が訪れるという。

籾山会頭は「桐生は祭りで活気をつくりだしてきたまち。元気を取り戻そうとしている地域にとって大きな刺激になる」と話した。荒木恵司市長は「4年ぶりの本格開催は多くの市民が待ち望んでいたことであり、楽しみであると思う」と期待した。

コロナ禍の3年間で、八木節の継承団体の活動は低調となった。桐生八木節連絡協議会の諏訪郁雄会長(75)によると、披露の場がないため加盟団体でメンバーが辞めたり、会員の募集ができなかったりした。

伝統芸能の灯を絶やさないよう、20年は有志が「オンライン八木節まつり」を実施。21、22年には人数を制限して八木節教室を開いた。昨年は感染対策を講じ、全日本八木節競演大会とダンス八木節を開催した。諏訪会長は「やはり多くの観衆がいて、かけ声を出してこその八木節。皆わくわくしていると思う」と声を弾ませた。

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