築100年の蔵を趣ある宿に 群馬・大間々に「銅の夢」完成

上毛新聞
2023年5月15日

群馬県みどり市大間々町大間々にある土蔵を改修した宿「銅(あかがね)の夢」が完成し、8日に内覧会が開かれた。築約100年の蔵を生かした趣ある施設が紹介され、観光客を迎える新たな拠点の誕生を関係者が祝った。10日からの一般公開を経て、6月30日に宿泊客の受け入れを始める。

宿は2階建てで延べ床面積は約110平方メートル。1階にカウンターバーや居間、2階に寝室を設けた。宿泊客が憩いの場として利用できる建物「六角堂ホール」も新築した。

内覧会では関係者が木材がふんだんに使われ、歴史の風情漂う室内に見入った。須藤昭男市長は「ランドマークになる施設。地元にうまくお金が落ちる仕組みをつくってほしい」と期待した。

蔵は火薬・土木資材販売の「新宇商店」(同市、新井規夫社長)が所有。全部で6棟あり、新井社長(67)が「何とか残したい」と改修に乗り出した。うち2棟は既にカフェや陶器を扱うショップとして利用されている。

新井社長の妻で宿の支配人のみゆきさん(62)は、地域活性化のため宿で夕食は提供せず、近隣の飲食店を案内すると説明。「交流人口を増やすため、一生懸命やっていきたい」と話した。

宿は1棟貸しで1泊7万7000円(定員8人)。予約は6月1日から電話で受け付ける。問い合わせは銅の夢(☎080-1292-0345)へ。

詳細はこちら