挑戦 オムライス日本一 宇都宮の「カフェテラスLION」 地元食材、ソースの深み自慢
【宇都宮】山本3丁目の洋食店「カフェテラスLION」が、オムライスの日本一を決める大会の関信越大会で優勝し、20日に始まるウェブ投票へ進出する。各地区代表9店舗と競いトップ3に入れば、5月13日の決勝に出場できる。シェフの入江浩史(いりえひろし)さん(41)と妻友花里(ゆかり)さん(28)は「応援してくれるお客さまの期待に応えられるように頑張りたい」と意気込む。
大会はカゴメが主催する「カゴメオムライススタジアム2023」。今年3回目で、全国123店舗が応募した。ウェブ投票は4月3日まで、大会公式サイトで受け付ける。
LIONは友花里さんの亡き父、比氣正幸(ひきまさゆき)さんが40年前に開いた老舗。当初からオムライスが自慢だった。現在は母一子(かずこ)さん(66)がオーナーで、浩史さんが2代目シェフとして腕を振るう。
大会には客として来店した同社社員の勧めで応募。ケチャップで香ばしく炒めたチキンライスに“ふわとろ”の卵をのせたオムライス、表面をパリッと焼き上げた鶏肉にトマトクリームソースを添えた「グリルチキンのトマトクリームオムライス」を考案した。
「せっかくなら地元の食材を取り入れたい」と、「那須御養卵」「那須どり」、本県産のコシヒカリを使った。トマトソースには隠し味にカレー粉とブランデーを加え「酸味と甘みのバランスにこだわり、全体で一体感が出るように調えた」という。
書類選考を経て、2月16日にさいたま市で開かれた関信越大会に出場。「非常に丁寧に調理している」「懐かしいオムライスの要素も残しつつ、ソースは深みのある素晴らしい味」などと評価された。
同店で今月21日から約2カ月間、特別価格1600円で提供する。月曜定休。
(問)同店028・624・5296。