「納豆のまち・水戸」 ロゴマーク公募 市「もっとアピール」
「納豆のまち」として知られる水戸市が、知名度とブランド力をさらに高めようと、共通の旗頭となるロゴマークを公募している。選定委員会が決めた最優秀作品1点を市の公式ロゴマークとして採用し、消費拡大を狙った販売促進キャンペーンなどのPR活動に使っていく考えだ。市観光課は「のぼり旗などを作って、水戸の特産品である納豆をもっとアピールしていきたい」と話している。
公募しているのは「納豆のまち・水戸」をイメージできるデザインのロゴマーク。応募資格は特になく、年齢や住所、プロ、アマチュア問わず、誰でも可能。募集期間は3月3日まで(締め切り日必着)。市内の納豆製造販売業者4社の代表やわら納豆推進協議会長、茨城デザイン振興協議会長らでつくる選定委員会が審査し、最優秀賞1点と優秀賞2点を決める。
最優秀賞のデザインは商標調査などを経て正式に市の公式ロゴマークに採用する。最優秀賞には副賞として商品券10万円、納豆商品1万円相当を、優秀賞には商品券1万円、納豆商品1万円相当が贈られる。
応募方法は所定の応募用紙に必要事項を記入し、作品の裏面に貼り付けた上で、同市中央の市役所5階にある同課窓口まで直接届けるか郵送する。
審査結果は5月ごろ、市のホームページで発表される。正式ロゴマークに採用されれば、市の広報やホームページのほか、観光情報誌や名刺、ポスター、のぼり旗などに印刷されて、納豆のPRに関する事業で使われる。
納豆が市の名産になったのは明治中ごろの鉄道開通がきっかけ。駅間などで土産として売られたことから、「水戸納豆」が全国的に有名になった。高さ約2メートルの納豆の像がJR水戸駅南口に設置されている。伝統のわらづと納豆は土産品としても人気がある。
市では昨年6月、消費拡大の活動強化を狙って7月10日を「納豆の日」とする条例を制定。市内の製造販売業者や水戸商工会議などとともに市内外でPR活動を行っている。