《体験王国いばらき プレーヤー名鑑 プレDC編》(8) JR東日本水戸支社社員 薄井美貴さん(35)

茨城新聞
2022年12月29日

■茨城の「魅力」発信へ全力
2023年秋の大型観光企画「茨城デスティネーションキャンペーン(DC)」に先立ち、「プレDC」が12月末まで茨城県内各地で実施されている。茨城DCを支える「プレーヤー」を紹介した。

JR東日本水戸支社社員の薄井美貴さん(35)は、茨城デスティネーションキャンペーン(DC)をきっかけに茨城県の魅力を全国に発信できるよう、「プレーヤー」の一員として全力を注ぐ。DCはJRグループの観光企画だが、地域主体のキャンペーンであり、「縁の下の力持ち」ともなる。今年秋のプレDCでは県内各地で100超の企画が生まれ、「着実に盛り上がっており、お客さまを迎える準備が整ってきた」。

筑西市で生まれ育ち、茨城愛は人一倍強い。入社後は駅の窓口業務や車掌を経験。自ら希望して、地域の観光開発業務に就いた。昨年10月からは水戸支社内の茨城DC推進室で、機運の醸成や企画の充実化、プロモーションなどに取り組む。「まずは地域の皆さんにDCを知ってもらうことから始めた」として、県とともに市町村や地元団体向けの説明会を開くなど、地道に認知度を高めてきた。

茨城県の魅力について、首都圏からのアクセスの良さや豊かな自然、おいしい食と地酒など、「語り尽くせない」と笑顔を見せる。JRは、プレDCでこれらを楽しむ特別列車を企画。水戸線と水郡線では「地酒列車」を運行し、沿線の酒蔵をPRした。国営ひたち海浜公園のコキア紅葉の見頃に合わせた関東各地からの直通臨時特急列車も好評だった。

来年の茨城DCに向け、機運の盛り上げに励む。「DCで培った連携体制や企画力、おもてなしの心をレガシーとして残し、地域活性化につなげたい」。茨城県観光の将来を見据えて走り続ける。