ホテル東日本が那須にリゾートホテル 2施設、2018年開業へ
ホテル東日本宇都宮(宇都宮市上大曽町)などを運営するホテル東日本(岩手県雫石町、鈴木直一(すずきなおいち)社長)が那須町でリゾートホテル運営に乗り出すことが3日、分かった。ファミリー向けと、シニア層などの利用を想定する高級タイプの2種類で、総客室数は120室。親会社の日本ハウスホールディングス(東京都千代田区)が建設する。11月に着工し、2018年秋の開業を目指す。
ホテル東日本は、東北地方を中心に宇都宮を含む六つのホテルを運営。いずれも温泉旅館かシティーホテルだが、今回、新たにリゾートホテルを手掛ける。
那須町を選んだのは、首都圏からの誘客が見込めることや宇都宮と連携しやすいことなどが理由。鈴木社長は下野新聞社の取材に「那須は草津や箱根などと同様に、人口を抱える首都圏が近い温泉地・行楽地。培ってきたノウハウを生かし、地元や近隣の人に愛されるホテルを目指す」と述べた。
那須町高久丙の約5万平方メートルの敷地に、ファミリーやカップル向けの「ホテル森の風『那須』」と、高級タイプの「ホテル四季の館『那須』」を建設する。
森の風は7階建て90室で、最上階に展望大浴場を備える。四季の館は離れ形式で30室。木造で、2階建ての母屋と平屋の客室を回廊でつなぐ。風呂は各室に露天風呂を置く。お湯はいずれも源泉掛け流し。
客室は、森の風が平均約30平方メートル、四季の館が同約40平方メートルといずれも広めにとり、ゆったりくつろげる空間とする。食事はビュッフェ形式ではなく、和食などの専門レストランに間仕切りを設け、私的空間を守る形とする。
総事業費は約40億円。
[写真]新たなホテルの完成予想図。右がファミリー向け、左が高級タイプ(日本ハウスホールディングス提供)
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