レンタサイクル開業 前橋駅北口駐車場に9月 ツーリング手ぶらで 駐輪場、シャワーも

上毛新聞
2016年2月26日

前橋市は22日、JR前橋駅北口に5月開業予定の市有立体駐車場に、長距離走行用のスポーツタイプ自転車専門のレンタサイクルを設けることを明らかにした。ガラス張りの立体駐輪場やシャワールームも設置し、9月上旬に貸し出しを始める。市は、まえばし赤城山ヒルクライム大会など自転車を重要な観光資源として活用。手ぶらでツーリングを楽しめる手軽さを売りに、首都圏から鉄道で人を呼び込み、新たな観光需要を掘り起こしたい考えだ。
市が22日の市議会総務常任委員会で報告した。レンタサイクル事業は建設中の立体駐車場敷地内の西側スペースを活用し、駐車場の建設や管理運営を担当する大和リースなどの民間事業者が手掛ける。県内初出店となる世界的自転車メーカー「ジャイアント」の店舗もオープンする。
市や商工団体、大学関係者らでつくる審査会が、市の掲げる「自転車のまち」に合致するとして事業者の提案を採用した。
大和リースや市によると、ジャイアント製スポーツ自転車約30台を貸し出す。1日の利用料金はロードバイクが4千円、初心者向けのクロスバイクは3千円の予定。ヘルメットなどの備品も貸すほか、着替えができるよう事務所内にロッカーやシャワールームの設置を検討している。
想定するのは電車で駅を訪れ、レンタサイクルで赤城山や利根川沿いのサイクリングロード、市街地をツーリングするといった利用法だ。
大和リースの担当者は「首都圏から誘客し、前橋駅を起点に自転車で県内の温泉地などへ足を延ばしてもらいたい」と期待する。
ジャイアントは愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ全長70キロの「しまなみ海道」でもスポーツ自転車を貸し出しており、近年は外国人観光客の利用が増加しているという。
前橋市交通政策課は「赤城山や利根川沿いを自転車で走る観光の要素が注目されたのでは。駅の利用増と『自転車のまち』のPRにつなげたい」としている。
立体駐輪場は自転車を全自動で収容する「サイクルツリー」と呼ばれる機械式の施設で、ガラス壁のため収容された自転車が見える。貸し出し用自転車のほか、一般の高級自転車を対象に10~20台程度の月決めで駐輪スペースを設ける。
駅北口の立体駐車場は、市が市有地を貸し出し、民間が建設、管理運営を担う。線路沿いの敷地約3100平方メートルに整備し、約300台収容。自宅から車で駅に行き、電車に乗り換える「パークアンドライド」機能を強化し、駅直結のアーケードや電気自動車の充電スタンドなどを設ける。
前橋観光コンベンション協会は前橋駅で、市内移動用に通常の自転車を1日200円で貸し出す事業もしている。

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