さげもん 華やか布細工 福岡・柳川の伝統行事 東吾妻・薬師温泉で雛祭り
上毛新聞
2016年2月25日
つるし雛(びな)の一種で、女児の成長と幸福を祈る「さげもん」を飾る「さげもん雛祭り」が3月31日まで、東吾妻町本宿の旅館「かやぶきの郷(さと) 薬師温泉 旅籠(はたご)」で開かれている。かわいらしい布細工や人形300体以上が展示され、宿泊客らを楽しませている。
さげもんは福岡県柳川市に江戸時代から伝わる女児の生誕を祝う伝統行事。人生50年と言われた時代に1年でも長く生きられるようにと、着物の端切れなどで手作りした布細工51個以上を飾り付けるのが習わしという。
鶴やエビ、桃、十二支など縁起の良い布細工をくくり付けた9組のさげもんのほか、七段飾りや江戸期の享保雛も展示されている。同旅館は「伝統的な雛祭りを楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
宿泊客や観光客に季節感を感じてもらおうと、同旅館が10年以上前から続けている恒例イベント。期間中は毎日、甘酒の無料サービスも行っている。
入場料は大人500円、小学生以下300円。午前10時~午後4時。問い合わせは同旅館(☎0279・69・2422)へ。
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