弘道館スマホでご案内 学芸員解説や資料画像 水戸

茨城新聞
2016年2月20日

 「水戸の梅まつり」が開幕するを前に、昨年4月に日本遺産に認定された水戸市三の丸の弘道館を来館客にもっと詳しく知ってもらおうと、水戸市と県はスマートフォンを活用した館内案内サービスを導入した。館内7カ所に設置された発信器「ビーコン」に近づくと、市の公式アプリケーション「水戸のこと」に情報が表示される仕組み。学芸員が解説する動画や、資料画像が表示される。市は「大勢の人に親しんでもらいたい」と期待する。
 サービスは、同市が昨年3月から運用するアプリ「水戸のこと」と連携。アプリの下部に表示される「ビーコン機能」をオンにして館内の各部屋に近づくと、自動的に説明を受信し、情報が表示される仕組み。
 弘道館の正庁内の「正席の間」や「御座の間」など7カ所で説明を聞くことができる。同館の学芸員が部屋内の展示物などについて説明する2分~6分の動画が流れる。資料画像を交えた詳しい説明も画面上で閲覧可能。外国人観光者向けに英語版も用意している。
 弘道館は昨年4月に日本遺産に登録されて以来、5には前年同月と比較して2倍の約8000人が来館した。市みとの魅力発信課は「スマートフォンを利用することで、外国人観光者や若い方たちにもより詳しく同館について知ってもらいたい」と力を込めた。
 今後、使い方や機能を説明したチラシを梅まつりなどで配布するなど、PRを図る予定。

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