キャンドルの明かり、地蔵群を照らす 日光・憾満ガ淵

下野新聞
2016年2月11日

 日光市匠町の景勝地「憾満ガ淵(かんまんがふち)」に並ぶ地蔵群などをろうそくの光で彩る「日光キャンドルページェント」(日光温泉旅館協同組合主催)が10日、始まった。14日まで。

 憾満ガ淵は男体山から噴出した溶岩が大谷川に侵食されてできた小渓谷で、古くから不動明王が現れる霊地として信仰を集めてきた。南岸には天海(てんかい)大僧正の弟子が寄進したとされる約70体の地蔵が一列に並んでおり、数えるたびに数が違うとの言い伝えが残ることから「化け地蔵」と呼ばれている。

 会場では夕暮れ時に約3500個のキャンドルに明かりがともされ、日没とともに赤いずきんをかぶった大小の地蔵が暗闇に浮かび上がった。キャンドルを覆うカップには観光客らによって願い事が書き込まれ、手を合わせる人の姿も。埼玉県東松山市、主婦加美優(かみゆう)さん(29)は「『友達とまた旅行できますように』と書きました。幻想的ですてきですね」と話していた。

 午後5~8時(最終日は7時半)。12~14日は午後6時から花火が打ち上げられる。

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