雪降る中、氷彫刻の腕競う 日光で大会

下野新聞
2016年1月30日

 「奥日光湯元温泉雪まつり」の幕開けとなる「全日本氷彫刻奥日光大会」の作品制作が29日、日光市湯元の湯ノ湖湖畔広場で行われた。雪が降り続く中、国内外で活躍する氷彫刻士らが夜を徹して作業に挑んだ。

 同大会は冬場の誘客促進を目的に企画され、ことしで10回目。世界大会で優勝経験を持つホテルニューオータニ(東京)の平田浩一(ひらたこういち)さん(47)をはじめとする10人の氷彫刻士は正午から作業を開始。数種類のチェーンソーやドリル、のみを使って巨大な氷柱を加工し、動物や神話などをモチーフにした精巧な作品を制作。居合わせた観光客らはカメラを向けながら技術の高さに感心していた。

 「深海のマーメイド」と題した作品制作に取り組む東京都日野市の公務員城戸慎二(きどしんじ)さん(52)は「人魚の躍動感や氷の美しさをアピールできれば」と話していた。完成した作品は同所に並んだかまくらの中に設置され、30日午前11時から約2週間にわたって一般公開される。

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