名称は「銀桜(ぎんおう)サーモン」 県開発の三倍体サクラマス

下野新聞
2022年4月13日

福田富一(ふくだとみかず)知事は12日の定例記者会見で、県水産試験場が管理釣り場向けの新魚種として開発した「全雌三倍体(ぜんめすさんばいたい)サクラマス」の名称を、「銀桜(ぎんおう)サーモン」に決定したと発表した。

名称は2020年に全国から公募し、45都道府県から集まった2021件を庁内で審査。今年3月に商標登録し、最終決定した。

県農村振興課によると、名称は銀色に輝く姿と、桜色をほうふつとさせる身の色彩が由来。「おう」の読みが「王」をイメージさせることから、気品ある存在として定着するよう願いも込めた。

銀桜サーモンは体長が約50センチまで成長し、ニジマスと比べて大ぶりで、釣り上げた際の引きの強さが期待できるという。現在、釣ることができるのは県なかがわ水遊園(大田原市)、栃木市総合運動公園フィッシングフィールド(栃木市)、アウトドアビレッジ発光路の森フィッシングエリア(鹿沼市)の3カ所。県内にはマスを釣ることができる管理釣り場が37カ所あり、今後順次増やしていく。

名称決定を記念し、16、17の両日、なかがわ水遊園で銀桜サーモンのフライを各日30食限定で販売する。