フナ甘露煮の生産ピーク 古河 鮮度にこだわり

茨城新聞
2015年12月23日

 正月料理に用いられるフナ甘露煮の生産が、古河市内の各製造元で年末にかけてピークを迎えつつある。

 1903年創業の「野村甘露煮店」(同市本町4丁目)では直径60センチの鍋八つを用いて、午前6時ごろ作業を開始。内臓を取り除いた後に焼かれたフナを一つの鍋に約16キロ入れる。水と砂糖だけで約8時間、さらにしょうゆなど調味料を加え約2時間、ゆっくりと煮込む。琥珀こはく色の甘露煮が煮上がると、調理場は甘い香りの蒸気に包まれる。

 同店の甘露煮は鮮度にこだわりを持ち、さっぱりした甘さが特長という。昨年からアユの甘露煮も生産している。4代目の野村則之社長(43)は「フナとアユの詰め合わせも始めた。合わせて楽しんでもらえれば」と話した.

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