鹿島神宮、20年ぶり下遷宮 奥宮、2年間改修工事へ

茨城新聞
2021年2月12日

鹿島神宮(鹿嶋市宮中、鹿島則良宮司)の奥宮で11日、ご神体を仮殿へ移す「下遷宮(げせんぐう)」の祭事が行われ、奥宮に祭られていた「武甕槌(たけみかづちの)大神(おおかみ)荒魂(あらみたま)」が仮殿に移された。奥宮は5年後の御船祭を見据え、2年間の長期工事に入る。

ご神体を奥宮から仮殿に移す鹿島神宮の下遷宮の祭事=11日午後6時半ごろ、鹿嶋市宮中

奥宮の社殿は、徳川家康が1605(慶長5)年、関ケ原の戦いにおける戦勝の礼として奉納。その後、現在の場所に移された。奥宮の下遷宮は2001年以来、20年ぶり。今回の修復では、ヒノキ皮屋根のふき替えのほか、老朽化した社殿の補修が行われる。

祭典は午後6時に開始。かがり火が奥宮社殿を照らす中、奥宮に鎮座したご神体は神職に奉戴され、奥参道を通って仮殿へ。移動中は絹垣と呼ばれる白い布で隠された状態で運ばれた。仮殿では、祝詞奏上や玉串奉天などが執り行われた。

地図を開く 近くのニュース