生活彩る道具の変遷 明治-昭和、家庭に焦点 常陸太田で企画展

茨城新聞
2021年1月6日

常陸太田市郷土資料館梅津会館の所蔵資料展「昔のくらし」展(同市教育委員会主催)が、同市西二町の同館で開かれている。明治から大正、昭和にかけての道具などを展示し、当時の暮らしの様子を紹介。懐かしさや物珍しさを感じ、使い方を考えるなど、多角的に楽しめる企画展になっている。1月17日まで。

1階の常設展示室には、穀物の選別に使った唐箕(とうみ)や足踏み式脱穀機などの農機具、4本脚の食事用座卓のちゃぶ台、布のしわをのばす「火のし」、白黒テレビ、タンス、魔法瓶、扇風機などの家庭用品が並ぶ。

昭和30年代に発売された回転式簡易洗濯機は洗濯物と洗剤を溶かした湯を入れ、ハンドルを手で回した。電気洗濯機が手に入りやすくなり、10年ほどで姿を消したという。蓄音機はハンドルを回してゼンマイを巻くとレコード盤が回転し、針でレコードの溝をなぞって音楽を再生する。

企画展示室では電話とアイロン、明かり(あんどんから電灯)の3種類について、それぞれ数点を並べて時代による移り変わりを紹介している。

「昔あそび」コーナーも同時開催。あや取り、お手玉、福笑い、けん玉、メンコなどを用意し、家族や友達などで楽しめる。

市文化課の川崎祐子さんは「今の私たちの周りにある道具は、昔の道具を基に少しずつ進歩して今の形になった。どのように移り変わったか見てほしい」と来場を呼び掛けている。入場無料。開館は午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜休館。問い合わせは同資料館(電)0294(72)3201

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