茨城空港に「ストリートピアノ」 自由に演奏楽しんで 27日まで

茨城新聞
2020年12月16日

来場者が自由に演奏できる「ストリートピアノ」が、茨城空港(小美玉市)1階ロビーに初めて設置された。新型コロナウイルス感染症の影響により就航便の運休や利用客が落ち込む中、離着陸のない時間帯のにぎわいにつなげようと、自由な演奏の場を提供している。12日には県内のピアニストが演奏を披露し、来場者を楽しませた。

27日まで、イベント「Winter Art」の一環で設置している。同空港では国際便の運休や10月下旬以降のダイヤ改正で日中の運航がない状況にある。このため、アナウンスに支障のない午前11時から午後5時まで、誰でも自由に演奏が楽しめる。

利用者には手指消毒や県の接触通知システム「いばらきアマビエちゃん」登録を求める。演奏ごとに、空港スタッフによる消毒も行い、感染対策を徹底する。

12日には、いばらき文化振興財団登録アーティストの宮田まゆみさんが人気曲やクリスマスソングなどを披露し、来場者を和ませた。また、13~20日の土、日曜にも、県内ピアニストによる特別演奏が行われる。演奏は各日午前11時、午後1時、同3時の3回。

このほか、イベントでは小美玉市出身のチョークアーティスト、RIKAさんによる作品展示も行われている。「旅」や「ネコ」をテーマとした約60作品を展示している。

茨城空港では新型コロナの感染拡大による国際線運休などを背景に、4~9月の来場者数が前年同期比73%減の21万1000人となるなど厳しい状況が続いている。県空港対策課は「誰でも自由に演奏を楽しんでいただき、空港のにぎわいづくりに一役買ってほしい」と期待を込めた。

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