意外な相性の良さ人気 醤油チーズピザ ピザ屋(佐野)

下野新聞
2020年8月10日

佐野市立図書館の東側にたたずむ、木を基調とした小さなお店。店名を示すスタンド看板がなければ、つい通り過ぎてしまう。

かつてジャズ喫茶の厨房(ちゅうぼう)で働いていた店主の高坂敬子(こうさかけいこ)さん(62)がピザ店を始めたのは1987年。軽トラックでの販売からスタートし、2年後に現在の店を構えた。

洋食の知識をベースに独学で「ピザ屋」の味を確立。その一つが、ミックスピザと並ぶほどの人気を誇る醤油(しょうゆ)チーズピザ(直径23センチで950円)だ。「乳製品としょうゆは相性がいいはず」と、しゅうゆをまぶしたチーズを生地に乗せて焼いたシンプルなメニューだが、子どもたちの根強い支持を得ているという。

納豆にタマネギ、ピーマン、チーズといった組み合わせも常連客の人気だ。

オープンして約30年間、価格を変えていないのも高坂さんのこだわりといえる。「図書館で勉強中の中学生がおやつにピザを食べに来ることを考えると、簡単には値上げできません」

最近は、図書館通いしていたかつての中学生が、数年ぶりに子どもを連れて来店するケースも少なくないという。「そんな再会がとてもうれしくて」と高坂さんは目を細める。

【メモ】佐野市大町2958の5。正午~午後7時。月曜定休。(問)0283・23・0685。

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