こだわりのコシの強さ 野菜天もりそば 手打ちそば さくら(真岡)

下野新聞
2020年6月26日

 真岡鉄道のSL運行が復活した翌年の1995年、真岡市内の新たな観光施設として沿線に開園した「真岡りす村ふれあいの里」。15年ほど前、園内の食堂から手打ちそばをメインにした「さくら」に切り替わり、そば通もうならせる味わいに県内外からリピーターが駆け付ける。

 市内で最初に発足したそば打ちグループで腕を磨いた銭谷三郎(ぜにやさぶろう)さん(81)が、「りす村に協力しないか」と知人に誘われ定年退職後に担当。現在は勤務先の同僚だった3人と共に交代でそば打ちに励む。

 そば粉は産地の福島県と北海道から一貫して仕入れ、コシの強さにこだわった喉越しの良い麺作りに日々努める。「そば本来の味もつゆで決まる」と、麺のうま味を引き立たせる絶妙の自家製つゆを提供する。

 1番人気は、サクサクのかき揚げやナス、カボチャなど5品の天ぷらが付いた「野菜天もりそば」(1千円)。厨房(ちゅうぼう)の平野裕子(ひらのゆうこ)さん(53)は「新鮮野菜を衣は薄めに高温でさっと揚げるのがこつ」と笑顔を見せる。

 りす村の太田耕造(おおたこうぞう)代表(73)は「移動の自粛要請も全面解除となり、りす村を訪れた際は『さくら』の手打ちそばを堪能してほしい」と話している。

 【メモ】真岡市東郷755。午前11時~午後1時半(土日・祝日は2時半)。うどん各種も提供している。原則毎日営業で悪天候時は休業。(問)070・4399・8061。

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