偕楽園、紅白の装い開幕 水戸の梅まつり 独特の芳香、格調高い枝ぶり

茨城新聞
2020年2月15日

早春の薫り漂う「第124回水戸の梅まつり」が15日、水戸市の偕楽園と弘道館をメイン会場に開幕する。3月29日まで。梅独特の香り、白梅の清らかさ、紅梅のあでやかさ、枝ぶりが醸し出す格調の高さを堪能できる。

偕楽園には100品種、3千本の梅がある。早咲き、中咲き、遅咲きと開花時期が12月から3月下旬まで長期間にわたるのが特徴。今年から会期中は県民も入園料300円が必要となる。

水戸藩9代藩主の徳川斉昭が1842年、偕楽園を創建した。2層3階建ての好文亭は偕楽園の象徴的建物。梅の異名「好文木」から名称を付けた。高台にある偕楽園からは千波湖などの眺望が楽しめる。

文武修業の場である弘道館と心身を休める場である偕楽園は相互に補完し合う一対の教育施設だった。

藩士は毎月3、8、18、23日に、庶民は3、8日に入園が許された。当初は神職、修験、僧侶などに限られていたが、次第に領内の一般庶民に拡大された(徳川斉昭・永井博著)。

1893年に上野から水戸線経由の観梅列車の運行が始まった。96年に常磐線が開通することで、東京方面からの利便性が高まり、「水戸の観梅」の知名度が高まったとされる。1925年に偕楽園臨時駅が設置された。水戸納豆も鉄道の発展とともに全国的に知られるようになった。

偕楽園は環境省の「かおり風景100選」に選ばれている。弘道館などともに「近世日本の教育遺産群」として日本遺産に認定されている。

水戸藩校である弘道館も斉昭が1841年に創設した。文武修業の場である弘道館に対し、心身を休める場が偕楽園だった。

入学年齢は15歳で、水戸藩士と子弟が学び、卒業はなかったという。儒学、歴史、天文、数学、地図、和歌、音楽などを学んだ。武芸では剣術、槍、柔術、兵学、鉄砲、馬術、水泳などがあった。

正門は藩主が入館する際に使われ、学生は通用門から入ったと伝わる。昨年12月には北柵御門が復元された。八卦堂、学生警鐘、鹿島神社、要石歌碑が園内にあり、散策を楽しめる。

藩内抗争である弘道館の戦いで文館は焼失したが、後に梅が植えられた。現在は60品種800本が育成されている。

弘道館正門の相対する場所に水戸城大手門が2月に復元された。県立水戸一高入り口にある薬医門、柵町坂下門、杉山門など水戸駅から歩ける範囲に見どころが広がっている。水戸学の道として散歩コースにもなっている。

【行事案内】
■2月15日(土)
梅まつり開幕記念セレモニー(記念品プレゼント)
※数量限定/偕楽園見晴広場9:00~
高校生野点茶会(大成女子高)/偕楽園見晴広場10:00~

■2月21日(金)・22日(土)
第5回水戸の新酒まつり/水戸東照宮16:00~
(22日は15:00~)

■2月22日(土)
高校生野点茶会(常磐大高校)/偕楽園見晴広場10:00~
みとちゃんお誕生会/偕楽園田鶴鳴梅林10:00~
武道演武(水戸東武館)/弘道館対試場10:00~
田谷の棒術(杖友会)/弘道館対試場13:00~
水戸の新酒まつり/水戸東照宮15:00~

■2月23日(日)第2観梅デー
野点茶会(石洲流)/偕楽園見晴広場10:00~
みとちゃんお誕生会/偕楽園田鶴鳴梅林10:00~
水戸のひな流し(常陸和紙人形会)/偕楽園吐玉泉下11:00~

■3月1日(日)第3観梅デー
第73回大撮影会と写真コンテスト(茨城県カメラ商組合)/偕楽園梅林・見晴広場ほか10:00~
野点茶会(裏千家)/偕楽園見晴広場10:00~
観梅着物Day/偕楽園見晴広場10:00~

■3月7日(土)
吟詠剣詩舞(茨城県吟詠剣詩舞総連盟)/弘道館対試場10:30~
五軒香梅ひな流し(ふぁいぶたうんコミュニティ)/偕楽園吐玉泉下11:00~
詩舞(水戸市立第三中学校)/弘道館対試場11:30~
夜・梅・祭2020~第一夜 弘道館~/弘道館18:00~

■3月8日(日)第4観梅デー
野点茶会(表千家)/偕楽園見晴広場10:00~

■3月13日(金)
第74回観梅俳句大会(ひたち野社)/県立歴史館講堂10:00~

■3月14日(土)
弘道館公開講座(水戸史学研鑽会 吉田塾)/弘道館正庁13:30~
夜・梅・祭2020~第二夜 偕楽園~/偕楽園18:00~

■3月15日(日)第5観梅デー
野点茶会(遠州流)/偕楽園見晴広場10:00~

■3月21日(土)
高校生野点茶会(水城高校)/偕楽園見晴広場10:00~
第19回水戸納豆早食い世界大会(事前申込制)/偕楽園吐玉泉下広場10:00~

■3月22日(日)
野点茶会(江戸千家)/偕楽園見晴広場10:00~

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