廃線跡を歩こうわ鉄特別ツアー 4月

上毛新聞
2020年2月13日

 旧足尾線の廃線跡を歩く人気ツアー「廃線跡を歩こう」で、主催するわたらせ渓谷鉄道(わ鉄、みどり市)は4月17日、通常は立ち入りが許されていない「旧足尾本山駅」と「旧本山製錬所」の見学を含めた特別ツアーを実施する。4~6月の大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」の目玉事業として、遺構を管理する古河機械金属(東京都)の協力を得て実現した。

 足尾線はわ鉄の前身で、足尾銅山の銅輸送に使われた。わ鉄終着駅の間藤駅の先にあった足尾本山駅は貨物専用駅で、1989年にわ鉄がJRから足尾線を継承した際に廃止された。銅山の中核施設だった本山製錬所は88年に事実上の操業を停止し、現在は国史跡に指定されている。

 当日は、桐生駅や大間々駅からトロッコ列車で間藤駅へ。松木街道踏切や出川橋梁を見て歩き、足尾本山駅と本山製錬所を見学する。製錬所は、古河機械金属足尾事業所の職員が案内する。通常のツアーは、出川橋梁までだった。

 わ鉄の品川知一社長は「足尾本山駅や製錬所はわ鉄の原点で、見てもらえることになりうれしい。反応を見て今後の開催も検討したい」と話している。

 定員60人で大人7950円。小学3年生未満は参加不可。問い合わせはわ鉄(電話0277-73-2110)へ。