「福よ来い」 石岡・常陸国総社宮で願い込め 熊手作り

茨城新聞
2019年12月23日

石岡市総社の常陸国総社宮(石崎雅比古宮司)で、正月の縁起物として知られる熊手作りが、巫女(みこ)の手によって進められている。

熊手は福をかき集め、商売繁盛にご利益があるとされており、作業をする広間には20センチから1.8メートルまでの大きさの違う20種類が並べられた。巫女たちは、年内いっぱい、小判やタイ、米俵などで装飾された熊手にお札を差す作業に精を出す。同宮では三が日で約10万人の人出を見込んでおり、約5千本の熊手を作り、初詣に備える。

禰宜(ねぎ)の石崎貴比古さん(41)は「元号が令和に変わり初めて迎えるお正月なので、新たな年への期待も大きい。多くの人たちに幸せが訪れてほしいという願いを込めて作業している」と話した。

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