《食いこ》Sane cafe&gallery(古河市) 作り手と使う人の懸け橋

茨城新聞
2019年9月15日

城下町の面影が残る古河市。古河歴史博物館や古河文学館周辺の石畳の通りに「お休み処 坂長」(金子典子館長)がある。街歩きに疲れたら、坂長内にある「Sane cafe&gallery(サネカフェ&ギャラリー)」で一休みするのもいい。

坂長は江戸時代初めから古河城下で営んでいた旧商家の建物を生かした複合施設で、国登録有形文化財。江戸時代から大正時代にかけて建築された店蔵や文庫蔵、石蔵など5棟の蔵と母屋を、地元の特産品などが並ぶ土産店や貸しスペースなどに活用する。イベントも開かれる。音楽ライブや作品展示などでにぎわう「蔵祭~kura-sai~」が11月10日開催。金子館長は「何かをしたいという思いを大切に、場を必要としている人を手助けしたい」と話す。

サネカフェ店主の赤羽根実さん(45)は、洋服店運営に携わっていたが「自分の店を出したい」と昨年9月に開店した。雰囲気の良さが気に入った。「物を作る人と物を使う人との懸け橋になるような店」を目指した。坂長の土産店や近くの直売所から仕入れた地元の農産物を使ったメニューが中心。名物の「キャロットケーキ」は同市産ニンジンを使い通年で提供する。同市産のニンジンと五霞町産の蜂蜜で作る「プレミアムキャロットケーキ」という特別な一品もある。古河市のニンジン農家と五霞町の養蜂家と赤羽根さんが結び付いた。現在残りわずか、10月半ばごろから本格的に提供を再開する予定。

盛りだくさんなワンプレートランチはメインにサイドメニュー3品、箸休めの一品が一皿にのり、スープ、サラダ、ライスが付く。この日、黒板に書かれたメニューと食材の産地紹介には古河市産の農産物が並んだ。

コーヒーは注文を受けてから豆をひきハンドドリップで入れる。「同じ豆でも入れ方で味が変わる。雑味がなくすっきりした味わいになるよう心掛けている」と心づくしの1杯を出す。

カフェで出す器は陶芸家の妻友里香さんの作品。カフェのギャラリースペースは庭を見渡せる和室で、友里香さんの作品を飾るが、1周年を機に展示を充実させたい考えだ。

■お出かけ情報
Sane cafe&gallery
▼古河市中央町3の1の39
▼営業時間は午前11時~午後8時
▼定休は火曜、第2・第4水曜
▼(電)0280(22)2782

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