手ぶらで楽しむBBQ アウトドア人気で新サービス 本格リブステーキ、公園に機材配達…

上毛新聞
2019年6月25日

アウトドア人気の高まりを受け、手ぶらでバーベキューを楽しめるサービスが広がっている。県内の各事業者はキャンプ場で本格的な豚肉リブステーキを提供したり、公園などに機材を配達したりと、利用者の取り込みに知恵を絞っている。

赤城山オートキャンプ場(前橋市)を運営するネイチャー・バンク(同)は21日、「Aha!BBQ」の新サービスを発表した。これまでは日曜から金曜の昼のみ営業していたが、金曜の夜(別メニュー)や土曜の昼と夜も開場。炭火で焼く宮城種豚センター(同)の豚肉と野菜、飲み物などを大人1人3千円から提供する。子どもが楽しめる焼きマシュマロ作りなど「BBQあそび」もある。

長さ4メートル、幅1メートルの密閉式大型バーベキューピットで、豚肉のリブステーキなどをまき火で焼き上げる追加メニュー(4人前2千円)も。小堀智久社長は「自然のあるロケーションで味わってほしい」と呼び掛ける。

ノルン水上スキー場(みなかみ町)は昨年、センターハウス3階のテラスでサービスを始めた。肉や焼きそばをセットにしたレギュラー(2500円)や、4人家族の利用を想定したファミリー(5千円)などを用意。担当者は「ゲレンデを眺めながらのバーベキューは開放感抜群」とアピールする。

オリエンタル群馬(前橋市)は2017年、市中央児童遊園「るなぱあく」で園内バーベキューを始めた。大人1人4千円で肉や野菜、飲み物付き。園内で遊んだ後の利用客も多く、「火おこしをするのが大変な女性客に喜ばれている」。

身近な場所で楽しみたいグループ向けのサービスもある。飲食店を展開するザイオン(高崎市)は「出張BBQ 満福 群馬」を運営。希望場所に道具一式と食材を運び、火をおこした状態で引き継ぎ、3時間後に回収する。前橋、高崎地域は原則4人から注文を受け付け、24人までは牛や豚などの肉が1人当たり350グラムが付いて1人2980円。担当者は「後片付けの煩わしさもない。利便性を体験してほしい」と話している。