ミツマタ群生 観光強化 茂木 幻想的な景観で人気 遊歩道整備、直行バスも

下野新聞
2019年2月22日

 【茂木】幻想的な景観で人気が高まる逆川地区の焼森山山麓のミツマタ群生地の観光地化へ向け、町観光協会とJRバス関東は初めて、JR宇都宮駅からさかがわ館まで運行する直行バスを3月から一日1往復運行する。群生地では観光客の増加に対応し遊歩道に丸太で階段を設置して歩きやすくしたほか、「開山祭」を初開催するなど、受け入れ態勢の強化と一層のPRに力を入れる。

 約7千平方メートルの杉林の中の群生地ではミツマタ約7500本が「森の妖精」とも呼ばれる小さく愛らしい黄色い花を付ける。昨年は開花期の3~4月に1万人以上の観光客が訪れた。

 直行バス「みつまた特急バス」は、JR宇都宮駅西口午前8時45分発、飯(いい)のいい里さかがわ館に同9時38分着。駐車場のある同館からは無料シャトルバスが群生地手前まで随時運行する。

 復路は午後4時に同館発、同5時にJR宇都宮駅東口着。往復とも真岡鉄道七井駅、美土里農園観光イチゴ園を経由する。この間の時間帯の正午には同館から茂木駅まで、午後0時35分には茂木駅から同館までを結ぶバスも運行する。

 運行日は3月15日から4月7日までの毎週金曜から日曜(祝日の3月21日も)。運賃はJR宇都宮駅から同館まで大人1100円(子ども半額)。

 群生地では、約350メートルある遊歩道の入り口120メートルと出口約30メートル区間の傾斜がきつい箇所を丸太で階段状にし、安全を確保した。3月7日午前10時からは群生地近くで初の「開山祭」を行い観光客の安全を祈願、開花を広くPRする。

 小河明美(おがわあけみ)町地域振興課長補佐は「県外からのツアーの問い合わせもあり、知名度が上がっていると実感する。昨年以上の来場が見込まれる」と話す。

 見頃は3月中旬から下旬の見込み。

 (問)同課0285・63・5644。