立体絵本で遊ぼう 野村たかあきさん作品で企画展 前橋

上毛新聞
2019年2月26日

絵本作家の野村たかあきさん(前橋市)のシリーズ作品を題材にした企画展「おばあちゃんのほっこりごはん」が4月7日まで、前橋文学館で開かれている。高さ2メートルの仕掛け絵本をはじめ、子ども心をくすぐる展示が目を引く。同館としては珍しい、幼児もターゲットにした企画だ。
「おばあちゃんの行事食シリーズ」は日本の伝統や食文化にスポットを当てた作品で、これまでに5冊が刊行されている。会場にはそれぞれの原画が並び、制作工程を紹介するコーナーもある。
目玉は体験型の展示。組み合わせを変えることで、絵本の一場面が現れる立体パズル。挿絵が壁中に描かれた小部屋。いずれも職員が考案したといい、見るだけでなく、遊べる。
同展は、来館の少ない子どもを招き入れ、文学との出合いを後押しする狙いもある。岩佐映子副館長は「子連れも大歓迎。ほっこりしにきて」と呼び掛けている。
午前9時~午後5時。入場無料。水曜休館。問い合わせは文学館(☎027・235・8011)へ。